「最後かもしれないだろ?だから、全部話しておきたいんだ・・・」
夕暮れのザナルカンド遺跡。
7人がそれぞれの思いをそれぞれの胸に抱き、出発の時を待っていた。
こう言い、ティーダは覚悟を決めた召喚士ユウナの後ろを通り過ぎる。
全ては「シン」に始まる・・・

その日はブリッツボール・決勝戦の日だった。
トーナメントの最終試合、ティーダの所属するザナルカンド・エイブスと南C地区の
ダグルスの優勝を賭けた一大イベントである。
ティーダは「二代目ジェクト」の異名を持つエイブスのエースストライカーであったが、
このジェクトという名を聞くたびに彼は叫びたくなる。
「俺は二代目ジェクトなんかじゃない!ティーダという立派な一ブリッツ選手だ!」と。
ティーダは父・ジェクトを嫌っていた。あの傲慢で常に他人を見下す態度。だから
海に出たきり行方不明になったということを聞いても何も思わなかったし、思いたくもなかった。
今日こそ俺が「二代目ジェクト」ではないと公に見せるために、そして父を超えるために
ティーダはスタジアムへと向かった。

そして試合が始まった―

試合はきわめて順調だった。持ち前の軽い動きで相手を翻弄し、敵ゴールへと必殺シュート
を叩き込む。ティーダがそれを行動に表そうとしていたときだった。
突如、海から巨大な怪物が現れ、「眠らない水の都」の異名を持つザナルカンドの高層ビル群を
破壊し始めたのだ。怪物の背びれから放たれる衝撃波と魔物、そして熱風。
ティーダもこの衝撃波をもろに受け、スタジアムから大きく吹き飛ばされてしまった。
気付くとそこにいたのは幼少期から彼を後見してきた男、アーロンだった。
「アーロン!一体あれはなんなんだよ!?」
突然の出来事に混乱を隠せないティーダ。
しかしアーロンは全く聞いていない。すっと海の怪物を見ている。するとその背びれから
モンスターがティーダたちに向かって放たれた。
「アーロン!」
ティーダが焦りと混乱の入り混じった表情で聞くと、
「ジェクトの土産だ・・・使い方は実践でな。」
突然ティーダに剣を渡したのだった。
順調に魔物を倒し、ついに海の怪物の真下まで来た。
「いいんだな?」
ティーダの手をつかみながらアーロンが誰かに向かって念をおす。
次の瞬間、なんとアーロンは怪物の中へティーダを放り込んだのだった。
周りの空間が捻じ曲がる・・・
捻じ曲がったアーロンが言った。
「これは・・・お前の物語だ!」





































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